石場建ての家ができるまで#05割栗地業
- hisae ichiki
- 8月4日
- 読了時間: 2分
石場建ての家において、もっとも大事な部分である基礎。石を据えるために、杢巧舎さんにも協力いただき、割栗地業をしました。
この現場は、地盤調査で地盤が良いことが数字で出ていましたが、割栗地業を実際に行うことで自分たちの感触でも、地盤の良さを確認できました。私たちにとっては、割栗地業の今回のやり方は初めてのことでしたが、木村さんに教えていただきながら作業する中でかなり勉強になりました。
今回は3尺(約900mm)間隔で柱が立ち、礎石同士の距離が近いため、ほとんどの箇所で「布堀り」をして割栗地業をしました。
4.5~6尺程だと、壺堀りと言って、石の下の部分だけ掘ることが多いそうです。
今回は上下階割の二世帯住宅で、間取りのご要望もありましたので、柱がどうしても多くなりました。


また、お施主さんとお施主さんのお仲間、私達の仕事仲間も集まってもらい、多くの人の力でヨイトマケも行いました。ヨイトマケに人手が欲しいから、と知り合いにも来てもらいました。杢巧舎木村さんが歌う節に合わせ、「ヨイショ!ヨイショ!」とみんなの掛け声が響き渡っていたので、通りがかる人も興味を持って見てくださっていました。この日をきっかけに、この家の工事の進捗を終わるまでずっと楽しみに見ていた方もいたくらいです。
建て方にこだわったお施主さんの気持ちが、通りがかる人にも伝わり、お施主さんも喜んでくださっていることが、私達にも伝わってきました。
ヨイトマケ、一軒の家に思いを寄せてみんなが集まり、みんなでつくる。とてもいい時間でした。




石は真鶴産 本小松石 厚さ200mm。大きさは400mm角~600mm角です。
石を据え終わると、ついにここまできたー!という達成感がありました。
この達成感をお施主さんと共有できるのも、幸せです。
ここから家づくりが本格的に始まっていきます。



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