石場建ての家ができるまで#06設計のはなし①
割栗地業の記事から、しばらく更新が止まってしまっていました。
ゆっくりなペースで申し訳ありません。
また少しずつ、続きを書いていきたいと思います。
今回は順番が前後しますが、今回は石場建ての家の設計についてお話しします。

家族みんなが心地よく暮らせる家を目指して
当初、この家は若いご夫婦とお子さん二人の4人家族が暮らす、こぢんまりとした家を建てる予定でした。
設計はイチキ大工で取り掛かる予定でしたが、さまざまな事情が変わり、ご両親と暮らす二世帯住宅に変更となりました。
ご両親も同じ時期に家を建てる計画を立てていたとのことで、工務店も含めて沢山のリサーチをされていた中で、イチキ大工で建てることを前向きに考えてくださいました。
大切な家づくりを私たちに任せていただけることは、とても有難く、嬉しいことです。同時に、ご家族皆さんに喜んでいただける家をつくりたい という思いも、一層強くなりました。
ご両親にも息子さんご夫婦にも、どちらのご家族にも必ず喜んでいただける家をつくる。そう決めて、施工も大掛かりになることを踏まえ、以前から一緒に仕事をする機会のあった、STRKTS(ストラクトス)の大島さんに設計を依頼しました。
大島さんは、石場建てや土壁の家を専門に設計されてきたわけではないのですが、そういった建築の良さなど私たちに歩み寄り、理解を深めながら、興味を広げてくださいました。
意匠のセンスが抜群で、お施主さんも大島さんの提案に大変喜んでくださいました
間取りを考える
間取りはなかなか決まらず、イチキ大工と大島さんとで、それぞれあらゆる間取りを考えて提案し合いました。
夜遅くまで話す日も多々ありました。間取りのことはもちろん、この家でどんな暮らしをしていくのか、大島さんとたくさん話をした時間も、私たちにとって大きな財産となりました。
いくつか提案した中で、お施主さんが気に入ってくださったのは、2階の中央にキッチンがあり、そこを家の中心としてリビングにも、子ども部屋にも寝室にも行き来できる、回遊できるような間取りでした。
1階は開放的なリビングダイニングを中心に、ご両親それぞれの部屋と収納スペースを配置しました。
ご家族皆さんにとって心地よく暮らせる家を目指して、何度も検討を重ね、ようやく間取りがまとまりました!
ところが石場建ての家づくりには、もう一つ大切な課題がありました。
それは、決まった間取りを、石場建ての家としてどのように表現するかということです。
次回は、構造計算を通して、石場建ての家を実現するまでのお話をしたいと思います。

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