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二世代の家族を育む家
​~石場建ての二世帯住宅~

横浜市栄区工務店  イチキ大工  土壁の家
施工期間 2023..3月~2024.2月(加工期間含む)

石場建て貫工法・土壁の家の、二世帯住宅です。

お施主さんとの出会いは、2021年。普段からよく私たちの家(イチキ大工所在地)の前を通ることが多かったそうで、この場所が工務店であることを知り、問い合わせをしてくださいました。
こういった仕事をしていると、様々なきっかけが繋がり、ご縁が広がっていくことを感じます。

​この家の計画と、工事記録は遅ればせながらブログへ記載しています。
 
木の家 神奈川
当時4歳だった娘に、家づくりを見せられるいい機会でもありました。
木の香りをきちんと嗅ぐのはこれが初めてでした。
 
家づくりは、子どもたちの感性にも刺激を与えることがたくさんあります。
三和土 玄関 土間
玄関土間(三和土)
刻みでは、槍鉋(やりがんな)というカンナを使い、柱になる木に模様をつけました。これは自分の自宅だからできましたが、この作業を入れるとかなりの手間なので価格も上がってしまいます。しかし、建った後、光が差し込むと柱の模様がきれいにうつり、土壁にきれいに映えます。この槍鉋は、室町時代に現在使われているような台鉋が現れるまで、広く用いられていたそうです。
現代ではわざわざこのような手間のかかる加工をすることは滅多にありません。
​しかし、大工だからこそ、自分の身につけた技術を生かして自邸を建てたかった思いと、槍鉋で削られた美しい模様を柱に施したかったのです。少し、贅沢をしました。
槍鉋
槍鉋での加工の様子
鉋 かんな
鉋がけの様子
土壁
​槍鉋をかけた柱と土壁の相性
上棟の際には近所にお声がけをして上棟式・餅まきを行いました。子どもたちを中心に、こういった日本の文化を知り、経験してほしかったからです。
また、土壁の一番最初の工程である「荒壁つけ」を、左官屋さんのご好意で2面ほど体験させてもらいました。
泥の発酵する独特なにおいと、粘り気のある土の感触、大人も子どもも夢中で土をつけて気持ちの良い時間でした。
娘は頻繁に現場を見に来ていて、建っていく過程を見せることもできました。
こういった家は、施工期間も長いため、建っていく過程を知り、住まい手が大工と共にできることをやっていくことで、住むころには家の手入れの仕方や日々のメンテナンスを知っていくこともできます。娘も現場へ通ってきている間、ほうきの扱いを覚え、引っ越し後は玄関や廊下の掃除を積極的にやってくれました。これも立派なお手入れです。
上棟
建て方の様子
竹小舞 土壁 左官
壁の下地となる木舞掻きの様子
荒壁 土壁ワークショップ
荒壁つけの体験
上棟式 餅投げ
上棟式での餅まき
竹木舞 土壁 左官
木舞掻きが終わるととても美しい光景が広がります
左官職人
左官職人 吉田さん(左官 吉田)の壁はとても美しいです
土壁の下地になる木舞(こまい)掻きが終わると、光が差し込み、とても美しい光景が広がりました。
この美しい光景が見られるのはほんの数日。毎回楽しみな工程です。
 
左官職人の技術によって壁のしっかりした下地ができ、その上に何度も何度も土を塗り重ねて、厚く、重みのある丈夫な壁ができます。イチキ大工の土壁は、「左官 吉田」の吉田さんに塗っていただいています。吉田さんの左官技術はとても素晴らしく、仕上がりは何とも言えない美しい壁に仕上がります。
塗る職人さんによって、壁の表情は変わります。細かな部分まで丁寧に、繊細に塗っていく吉田さんの壁は、塗る様子も、仕上がりも、見とれてしまいます。
壁の仕上げ方によっても壁の表情が全く違います
土壁 効果 調湿
中塗り仕舞い 引き摺り仕上げ
土壁の家 木の家
聚楽土糊捏ね仕上げ
土壁の家 湿度
中塗り仕舞い 引き摺り仕上げ
土壁 磨き 消臭
大津磨き
築5年が経っても、家へ来る方たちには、「木のいいかおり!」と驚かれます。住んでいると分からなくなるのですが…。
木と土でできた家は、空気がとても気持ちいいです。
​これからあと何十年も、手入れをしながら住み、変化していく家が楽しみです。
自宅はイチキ大工のモデルルームとしても見ていただけますので、ご覧になりたい方はお問い合わせください。
気持ちいいダイニング 
ダイニング
土壁 消臭 左官
トイレ
広い廊下 
玄関ホール
絵本コーナー 子どもと暮らす 木の家
図書コーナー
造作洗面台 おしゃれ
洗面
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