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hisae ichiki

瀬上沢クリーンアップ作戦

更新日:2021年6月28日

先日、横浜市栄区の瀬上沢クリーンアップ作戦に参加してきました。

このクリーンアップは、上郷猿田地区の開発計画が背景にあります。

この瀬上沢は、横浜に残された唯一の森とのこと。

以前から、この開発計画があることは知っていましたが、どこか自分事として捉えていない部分がありました。しかし、環境のこと、これからの家のこと、様々なことを考えたときに、自分たちがまず地域でできることはないだろうか…という考えに至り、

そんな思いで、地域のことを調べていくうちに、この活動を知ったのです。


開発計画についても、詳しいことを正しく分かっていなかったので、

「認定NPO法人ホタルのふるさと瀬上沢基金」さん、「上郷・瀬上の自然を守る会」さんのサイト

で進められている計画の内容や、これまでの経過を知って、これまで知ろうとしなかった自分の行動がとても恥ずかしくなりました。


今更だけれど、今からでも、出来ることをしよう と思い立ち、参加しました。


参加は小4の子どもと一緒に。

今4年生はちょうどごみ処理の学習中で、ごみを適切に処理しないことで、リサイクルされず燃やされるだけになるごみが多いこと、リサイクルするのは前提にしながらも、とにかくごみを増やさないこと、ポイ捨てなんてもってのほか!ごみを適切に処理し、ごみを減らすことが、環境にも大きくつながっていることを学んでいます。今世界で起こっていることを、丁寧に学習し、とても詳しくなっています。


そんな子どもに、このクリーンアップの活動を簡単に背景も伝えながら知らせました。

子どもの反応は一番に、


「森の掃除やごみ拾いをしたら、森を残してくれるの?」と。


現実問題は厳しいのかもしれない。けれど、知っていて何もしないより、自分にできることから行動していくことで、少しでも何かにつながらないかな?そんな思いを柔らかく伝えて、親子で参加することにしたのでした。


当日参加してみると、主催の方々から聞くお話からは、この地域への愛情や思いが深いことが伝わってきました。人間の都合で、理屈で、自然に手を加え、「ちゃんと自然を戻すから」と理由をつけて手を付ける。けれど、一度人間が手を入れたものが、本当の自然に戻ることってあるのかな?と思っています。

主催の方々は、反対運動をはじめ、反対するだけでなく、できることを、と様々な活動をコツコツと積み重ねてきていました。

それを知らなかった自分が、またそこで情けなくなったのですが、こんな気持ちをすることで、せめて地域で起きていることを、「知る責任」という思いを強く感じたのでした。


実際に私たちは瀬上沢に続く周辺の公道のごみ拾いをしたのですが、毎月行っているからか、大きなごみはあまり落ちていませんでした。しかし、たばこの吸い殻、飴の包みなどの小さなプラスチックごみはとても多かったです。

プラごみに関しては、故意で落としたものなのか、落ちてしまったものなのかは分かりませんが、‟落ちてしまったもの”だとしたら、自分も知らないうちにやってしまっているかもしれない。と思いました。


ごみ拾いの後、少し森の中を案内してもらいました。奥から湧水が湧き、水が流れてくる周りの木の葉の裏には、ホタルがたくさん止まっていました。

この場所を埋め立てたり、土を掘り返したり、コンクリートを打ってしまったら、もうこのホタルたちも生息できなくなります。

すばらしい大自然の中で、様々な怒りや、悲しみや何とも言えない感情が湧いて帰ってきました。


その後活動について子どもと振り返ってみると、二人で共通の考えが…


・ごみを適切に処理しよう!

(ごみの分別は当たり前。プラごみやペットボトルは、リサイクルできるようにきれいに洗って、乾かすところまでしっかりと!)


・家庭でのごみを増やさない意識をしよう!

(食べ残しや手つかず食品を出さないために、大変だけれど毎日その日に食べる分の買い物をしよう、服はたくさん持っているから、当分買わなくていいかな(by娘)、買う前に立ち止まって本当に必要なものか、もっとじっくり考えよう)

→これらはここ数年で随分できるようになっているので、継続します


・すぐそばに川が流れている、自分の町内でもごみ拾いをしよう!川もきれいになるかも!

(友達も誘ってやってみたら、意識する人が増えるかな?)


・クリーンアップには、行ける時に無理なく行って、活動を継続していこう!!

(なんでも続けることが大事!!)


今まで受け流してしまっていた自分に反省をしながらも、こんなにも多くのことを考えるきっかけになりました。

環境問題については、もうずっと危機が叫ばれていて、私自身、今起きていることや生活の中で使うものを調べたり、人と話す機会も多いのですが、知っているだけでは何にもなりませんよね。


自分にできることをコツコツと続けながら、少しずつ行動の幅を広げていきたいと思っています。


そして工務店としてできることは、国産の木を使って、丈夫で長く建っていられる家をつくること。修繕もしながら、長く住むことが、日本の山を守ることにもつながるのです。

木を植え、林業の方々が適切に管理をしていけるように、国産の木を使う意味、長持ちする家を建てる意味を、私たちもコツコツと続けていきたいと思います。









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