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イチキ大工の家づくり
~木と向き合い、丁寧につくる家~

・​基本は“手刻み、木組み、土壁”の家

①手刻み

②木組み

国産の木でつくる家
手刻み
木組み
土壁
出来る限りの環境配慮

​国産の木でつくる家

​日本で家を建てるのであれば、日本の気候で育った木を使うことが最も適しています。できれば同じ環境で育った地場の木を使うことが一番の理想です。

日本の木を使うことで、日本の山が荒れず、元気な状態を維持することが出来ます。

日本の山を守ることで、日本の風土も守ることができます。山を守ることが、山とつながる海、川、そして空気を守ることになるのです。そして日本の経済を守っていくためにも、家を建てる材料はなるべく国産のものを使って建てるようにしています。

​自然も、経済も、国内で循環させていくことが大切だと思っています。

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基本は‟手刻み、木組み、土壁”の家

​①手刻み

「手刻み」とは、大工が木材に墨で印を付け(墨付け)、のこぎりやカンナ、ノミを使って加工することです。

現代の家では、予め工場の機械で加工される「プレカット」によって建てられることが主流です。それは、加工に手間をかけないことでコストダウンさせることが最も大きい理由かと思います。

逆に「手刻み」をする理由は、大工が木に触れ、木を見つめて加工することで、一本一本の木ごとのクセが見えるからです。その木のクセを見て、「この木はここに使おう」と、木一本ずつ、どの場所に使うことが適当なのかを見極めることが出来ます。木を適材適所に使うことで、木の生を全うさせることが出来るのです。

いわば、「木が悦ぶところに使う」ということ。そうすることで、家もより強く、長持ちすることに繋がります。

また、木のクセを見て必要な加工ができるのも大工だからできること。いい材木を使うことも大切ですが、それが高級な材木にこだわるのではなく、どんな木もその木らしくきれいに仕上げるのが大工の仕事だと思っています。

丁寧に加工することによって、プレカットの家よりも遥かに加工の時間がかかります。そのため、その部分でコストもかかります。でも、木一本一本を大切にしたい思いから、材料を大切に扱い、必要以上の発注をしない(残材を出さず、廃棄を減らす)ことを心がけています。そして、手で加工するからこそ、機械ではできない細かな調整もできます。

​住宅ローンを使う場合には、工期が短く指定されることも多いので、ご心配な方はご相談ください。

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②木組み

​「木組みの家」とは、木と木を組んで建てる家のことです。木同士をつなぎ合わせることで強くなるので、金物を多く使いません。また、こういった家は、地震の際によく揺れます。よく揺れますが、柱を貫いて通す「貫」があることで、柱を倒れなくします。そして木同士がつなぎ合わさっているので、揺れた時に木と木がめり込んで揺れを吸収し、またもとの場所へ戻ろうと踏ん張るのです。

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④土壁

土壁は土と水、藁、石灰など正真正銘の自然素材の壁です。糊や断熱材を使わないので、シックハウスとは無縁です。

また、日本の風土にとても適した工法です。湿度をある程度一定に保ってくれるので、ジメジメとした梅雨の時期でも、家の中がジメジメしません。

そして土壁の家は、家の中の空気がとても気持ちいいのです。

壁の下地となるのは、竹を藁縄で編む竹木舞。施工中に見られるほんの一瞬の竹木舞も楽しみの一つです。

竹と竹の間から入る日の光がきれいです。

木舞編みのワークショップを行うことも増えてきているようですが、木舞は壁の大切な下地。

イチキ大工では、その下地を信頼できる左官職人の技術によって仕上げたいので、木舞編みのワークショップは行いません。

しかし、何かしら携わりたい、なかなか体験できないことをやっておきたい!という気持ちはもちろんあると思いますので、ぜひご相談くださいね!

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出来る限りの環境配慮

「出さなくてもいいゴミを出さない」家づくりを心がけています。それは、木と土を使う、ということだけではなく施工中の

ゴミについてもです。

施工中にはどうしてもゴミが出てしまいます。木と土を使う、といっても、内装に使う器具などは既製品の物です。金物は極力少なく済みますが、100%使わないわけではありません。器具や金物はプラスチック素材や段ボールで梱包されていることが多いです。もちろん私たち施工会社が出すゴミは、産業廃棄物なので分別をしなくてもいい、と言われています。

しかし、段ボールなどはリサイクルできるもの。他にも解体した際にはリサイクルできるゴミがたくさんあるのです。

燃えるゴミ、プラごみ、アルミ、金属、紙類…など、作業をしながらなるべく分別するようにしています。

そしてゴミを増やさないためにも、必要以上の材料を発注しないようにもしています。

また、無垢の木を使うことにより、木屑やカンナ屑、木端材は活用できます。

薪ストーブの燃料に、土の肥料に、アロマオイルを落としてサシェに、ちょっとしたものを作る材料に、木と木をつなぎ合わせて別の材料に…

集成材やベニヤの場合は残っても燃やせず、ゴミにしかなりません。無垢の木であれば活用方法は様々あります。

そして何よりも、じっくり育ち、じっくり天然乾燥させた木で建てる家は長持ち。家が長く建っている間に、次の家に使われる木も時間をかけて育つことが出来ます。

木と土で建てる家は、ゆくゆく壊す時が来ても、ゴミになる部分の少ない家なのです。

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